「産業精神保健学会」に参加して…

大阪で6月16,17日に開催された産業医、保健師、臨床心理士のための
「産業精神保健学会」に参加してきました。

 
参加の目的は
1.最新の企業(産業の)メンタルヘルスケアの現状を知る事。
2.ストレスチェックの研究発表
3.臨床心理士の先生方との交流
 

詳細は・・・
1.産業医の仕事は主に
a.健康診断結果の把握
b.職場の安全確保
プラス現在は
c.休職者、復職者の面談も大きな割合を占めています
 

いかに再休職させないか、また休職させないように
予防するかが課題となっているようです。
実際のところ今だに明確な方法論が確立されているわけではないので
“産業医は復職についての判断が難しく、再休職が多い”と
感じている先生が多いようです
 

また主治医の方も
“病状の回復程度によっては職場復帰の可能性を示唆しているものの、
職場で求められる業務遂行能力までメンタルが
健康になっているとは言い難い”との見解がありました
両者が連携することによってより確実なものへ近づけることが
重要なのではないかと下記のデータからもよく読み取れます
 
※1(参考データ)治癒の割合が有意に高かったものは
「連携あり群49.0%vs 連携なし27.0%であった」というデータが出ていました
 

2.最新のストレスチェックに関しての研究では、
長期休職者とストレスチェックのスコアの関連性が
有意にあるという研究がありました
 

3.産業界でご活躍されている臨床心理士の先生方はまだまだ数が多くはなく
今回は関西での学会ということもあって60名ほど集まっていました
 

余談になりますが、学会最後の発表の場で
ある産業医の先生が質問をしていらっしゃいました
「我々産業医は一次予防医学として何をしたらいいか具体的に教えてください」と・・・
 

うつや休職する従業員が増加する中
精神科医産業医の先生方もまだまだ暗中模索で
皆さん困っておられるようです。
 

しかし、その中である報告も挙がりました
「残業時間を何とか減らしたら、メンタル不調者が4割も減った」ということです
今回は多くのことを学ぶ機会を与えられとてもいい勉強になりました
 

※1出典「医療と労働衛生の連携効果に関するフィールド調査の結果から」
産業医科大学 医学部講習衛生学 久保達彦氏