概日時計と体内時計 ~これらの乱れが睡眠障害から不調へ~
概日時計とは哺乳類や単細胞の細菌までほとんど全ての生物が
持っている自律性と安定性を備えた時計のことです。
正確には24時間ではないが太陽光などを一定の時間浴びることにより
季節なども感知することができます。
一方体内時計とは時計遺伝子と言われる分子のメカニズムによって
だいたい24時間周期で変動する概日リズムのことです。
わかりやすく言いますと、成長ホルモンは午後22~午前2時の間に
出るなどはよく知られていることです。
これらに関係することですが、シフトワーカー(昼夜交代型勤務の労働者)や
睡眠障害のある人は高血圧の傾向が強いことがわかってます。
またマウスによる実験ですが、時計遺伝子を心筋に操作したマウスに
日中の心拍数の変化が認められていた結果があるそうです。
臨床的には、まだ時計遺伝子活性の報告はありませんが
毛包細胞を用いたものでは時計遺伝子の存在の報告があります。
このことに関与するかわかりませんが、私の行っている美容院で
“夜勤の仕事をしている人は髪の毛が薄い人が多い”と美容師さんが言ってました。
でも思い返すと・・・私の親友の看護師さんはずっと大学病院で夜勤の多い仕事ですが
彼女は確かに髪が薄いです・・・更に、最近は女性でも髪の薄い人が多くなってきたとか・・・
これはSNSやスマホなどを夜間に見ていると
万年の寝不足になっている現代人の特徴かもしれません。
もしかすると男性の毛の悩みも規則正しい睡眠や十分な睡眠で解消されるかもしれませんね!
投稿日: 2015年8月20日 | カテゴリー: メンタルヘルス