心理学に基づく依頼方法

①段階的要請法(フット・イン・ザ・ドア・テクニック/ foot-in-the-door technique)
依頼事項をそのまま相手に伝えたのでは断られる可能性が高い時、はじめに受け入れてもらえそうな小さな要請を受諾させて、次に本来の目的とする要請を呈示し、承諾させる依頼方法になります。

②譲歩的要請法(ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック/door-in-the-face technique)
まず誰もが絶対に拒否するような大きな要請を出して拒否させ、次に目的とする小さな要請を出して承諾させるといった依頼方法になります。
影響を与える側が譲歩したので、譲歩の返報性にもとづいて相手も譲歩せざる得ないといった気分になるため、承諾せざるを得ないといった傾向が高くなります。

③承諾先取り法(ロー・ボール・テクニック/law-ball technique)
最初に好条件をつけてある選択をさせた後で、理由をつけてその好条件を取り上げるといった方法になります。
この場合、相手は一度承諾してしまっているという事から、後から好条件を外されてしまっても、先の承諾を取消にくくなってしまい、承諾してしまうという方法になります。
この背景には、「一度自分の意見を表明したら、それに一貫した行動を取る事が大切である」という社会的な規範が存在していることになります。


投稿日: 2021年7月21日 | カテゴリー: 心理学用語