認知療法で心を強くする~心理学的には可能~

最近、会社ですぐ休職したりする・・・
あるいは学校をすぐ休学してしまう人が周りにいらっしゃいませんか?
何故でしょう・・・心が弱くなってきているのでしょうか?
それとも少子化が原因でしょうか?
または学校教育の影響でしょうか?

いずれにしても、原因を追究することはやや困難で
時間がかかることもあるので、何かにぶつかった時に
強い心で対応できるようになればよいのではないでしょうか?

人は色々な過去や、生い立ちがあります。
それでも人間は日々成長するのでどんな人でも変われることができるのです。
特に心が弱いというのは過去に恥をかいたり
馬鹿にされたりというような自信を無くすような経験をしていると思われます。
そのようなことから間違った認知が働いて
(起こらないことへの理不尽な思い込みや、間違った事実に関しての自分なりの考え)
やる気を失ったり、心身が疲労してしまったりするのです。
その思いこみを修正すれば、考えの許容範囲が広がり
結果的には考えや世界が広がるのです。

例えば、父親がいつも難しい顔をしていて怖い父親の印象がある人は
入社して上司がたまたま強面だったりすると
何か普通のことを言われただけで萎縮してしまったりすることが起きます。
これは上司と自分の父親は別人だが「こういう表情の人は怖い」
という思い込みが原因なのです。
つまり「上司と自分の親は違う人間なんだ!」という認知が必要なのです。
これを利用して考え方や思い込みを変えるというのが認知療法です。

こういうものを利用して私達は弱みを強みに変えることができるのです。
今年から厚労省が労働者のメンタルヘルス不調の一次予防のために
ストレスチェックを義務化しました。
対象となるのは今のところ社員50人以上の会社の労働者です。
この制度を利用して今のご自分がどのくらいストレスを抱えているか
客観的に見るのもいい機会だと思いますのでより多くの人が受ける事を望みます。


投稿日: 2015年9月10日 | カテゴリー: 心理療法 タグ: