不眠はうつ病の一つの症状ではない?!

日本人向けの認知感情行動療法の勉強会(日本REBT協会主催)で
岐阜の睡眠外来専門医と知り合いになりました

うつと不眠の関係性をはなしていたところ
目からウロコの情報をお聞きしました

実は “不眠症状はうつ病の症状の一つではない” ということです
臨床心理士は皆、教科書ではうつの3大症状として
食欲不振、意欲減退、不眠 と習ってきました

しかし、先生がおっしゃるにはうつ病と不眠の強い関連性があるからと言って
不眠を「うつ病の症状のひとつ」と考えるのではなく
併存症(異なる病気が併発している状態)と考えるべきだと…

統計的には、睡眠障害(中途覚醒が多い)は初期、急性期で70%以上の方に現れ
またうつ病が寛解(症状が一時的に軽くなったり、消えている状態、治る可能性もあるが場合によっては再発する)
しても睡眠障害は最後まで残りやすい症状と言われており3割の方にみられます

またこのほか約60%の人が入眠困難を、50%の人が早朝覚醒を訴えています
また、不眠の訴えで睡眠障害の薬剤を処方したためにうつ病の治療が遅れてしまったり
また安易な向精神薬の処方で単なる神経的な睡眠障害の方が
精神科の薬を服用することでうつ病と診断されていたりするわけです

もし、何か症状がでたら、安易に顔みしりの近隣の施設に行くのではなく
その専門医にかかることです
その際のキーワードは“睡眠クリニック” “睡眠外来” “不眠専門外来”などを
検索すると良いでしょう


投稿日: 2016年9月13日 | カテゴリー: 精神症状 タグ: