”男と女その先へ“セクハラ・パワハラと働き方改革
2018年6月18日に雑誌アエラ主催のAERAトークイベント
ゲスト:野田大臣(総務大臣、女性活躍担当、内閣府特命担当大臣)
総合司会:アエラの女性編集長
当日は会場は満席で、女性が多かったです。
大臣は大阪の地震のために来場するのがやや遅れて到着し、その後も30分という短い時間の会談を終了して会場を後に戻られました。
話題は、世界と比較して日本を引っ張っていくリーダー的な永田町、霞が関、マスコミ等の業界での女性の割合が大変少ないこと、また海外と比較して日本は、パワハラの教育が早期から無い事、また大手の企業は海外と対等にビジネスを繰り広げるので、比較的パワハラ・セクハラに対して啓蒙的な教育が社内でなされていることが挙げられていました。
課題は今後、どのようにパワハラ・セクハラに対処していくかということでした。会場からも意見が出て、現実と理想とのギャップが明らかにもなりました。
例えば…もう一人のゲストからの意見で女性はセクハラ・パワハラが嫌なら会社を辞めればいいという話がでていましたが…
会場からは日本の現状として、女性が出産育児を経て、会社に戻れるのは大手の会社でしか実現していない。実際殆どの中小企業では戻れないし、戻ってもパート、または派遣社員。したがって
立場的には弱い立場なので辞めるわけにもいかない…ということでした。
また勤務する女性自身がパワハラ・セクハラを許してきてしまったという意見も出ていました。それはハラスメントを受けた時に、きちんと「NO」という事を示せなかったということでした。
「NO」と言わないことが、相手のハラスメントを助長させる要素が高くなってしまったというものでした。
野田大臣が実際していることを話され、最近は女性記者が増えてきているので、深夜の無駄な張り付き取材は不要なので帰ることを勧めたり、電子機器の発達でそれらを駆使した記者の仕事の仕方を提案していらっしゃるそうです。
しかし国の中枢や支持者の中にはまだまだ昔ながらの考え方も多く、中々改革には時間がかかることも否めないともおっしゃってましたが、少しずつ変えていくと心強い意見を述べられてました。
大切なことは諦めず、少しづつでも変えていきたいという気持ちとアクションだということで締めくくられていました。改めてそういった意見を聞くとハラスメントを中心とする両者(受け身も発信する側)も自覚することが大切な事と思えました。大変、有意義な時間をすごさせて頂きました。
by 臨床心理士 木村晃子
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